
僕の周りの面白い生き方をしている人、夢に向かっている人を書いた
「Draw Dreams」。
6人目は「和道士」として「和」の文化・伝統・技術を世界に拡める活動をしている、杉浦友紀さんです!
和道士の始まり
幼いころから「遠山の金さん」 や「暴れん坊将軍」を自分から好んでずっと観るほど、
歴史モノが好きだった杉浦さん。
中高でも日本史が好きで得意で、自分でも日本のことについて調べたり、テレビ番組の歴史特集はかかさず見るほどだったそう。
その中で着物にも惹かれたそうです。
大学に進学した後も歴史学科で日本の歴史を学んでいたそうです。
卒業し、就職するもすぐ辞めて、リサイクルショップに勤めていたときのこと。
その店では昔ながらの家具や着物も売られていたそうなのですが、
昔の家具は今のと比べて重かったり、着物も柄が古かったりするだけで価値が下がって、
結果的に捨てられてしまったりするのを見てもったいないと思っていたそうです。
そこで昔ながらの技術を受け継いでものづくりをしている人を探し始めたところ、
そういった日本の伝統や技術を守りものづくりをしている人達を知る機会が少ないと気づいたそうです。
それを今の世の中にも伝えていきたい、と思い今の活動をすることになったそうです。
昔からあるものを今に伝えていく「和道士」の意味は、
「和」が日本の歴史や伝統、技術やモノなど全てのこと、
「道」がそのこと一本を歩き続けるという意味、
「士」がそれを司る者。
「和に繋がる道を作る者」という意味で、「和道士」という意味だそうです。
和道士としての活動
和道士としての活動内容を伺ったところ、
和をいろんな面からアプローチしていく、ということをしているそうです。
長谷園という、陶器を作っている窯元の方が仰っていたのが
作り手こそ真の使い手であれ 。
どういう意味かと言うと、
物を作る人こそ使う人の目線で物を作れ。
ということだそうです。
特に和の文化が忘れられていっている今こそ、
現代にあったかたちを提案していかないとどんどん取り残されていく。
昔の在り方にこだわっていてはいけない。
という意味が込められているそうです。
そこで和道士として杉浦さんは、
今の時代の動きを調べて何が求められているかを知り、作り手さんを導くということをしており、
そのためにSNSやウェブマーケティングに集中しているとのことです。
和の魅力
スギさんの思う和の魅力って何ですか?
この小さな島国によくこれだけの歴史が残っているなあっていうのを考えると面白くて。
もし徳川家康がと日本統一をしていなかったら、とか、いろんなドラマがあって。
特に江戸時代は他の国とは接せず、日本という国の文化が確立されてされていてこれがまた面白くて。
江戸時代はリサイクルの文化があって、着物を布団にしたり、人糞を肥料にするっていう職業もあって。
何からなにまで活用するって考え方があったんだよね。
江戸時代は300年間続いたけど、大きな変化がなかったのはそれで生きていけたから、なんだよね。
確かにそう考えるとめちゃくちゃ面白い…!
でもそうやって言ってもらわないと、面白さに気づけなかったかも。
あとはここ最近は和を現代として捉える考え方も普及してきてて。
着物を普段着として着れるように新しいジャンルを取り入れたりしてて。
染物屋の人も着物の下に洋服を着ていたり、
雑誌の切り抜きの袴を作ったり、牛革の袴があったり、スーツの生地で着物を作ったり。
スーツ生地の着物!
着てみたいかも。
オリンピックを見据えて
杉浦さんに今後の目標を聞いたところ、
2020年までに着物プロジェクトという、世界196カ国をモチーフにした着物を作る慈善活動を成功させたい、と語っていました。
このプロジェクトでは日本の職人と若いデザイナーがタッグを組んでおり、
デザイン面ではイギリスをモチーフとした着物なら大きくユニオンジャックを入れるなど斬新なデザインで、
技術面でも、有松絞りという着物一枚にミリ単位の絞りを10万個も使う、
かなり高度な技術を駆使したりして作っているそう。
このプロジェクトはクラウドファンディングも行なっています。
その中で杉浦さんは、2020年までに世界に行って着物がどう見られているかを知り、
海外で展示会をしたいと語っていました。
僕も普段着で着物とか着たらかっこいいだろうなと思っていたので、
こういったプロジェクトがある、ということをもっと知っていきたい。
そのために和道士として杉浦さんの存在をもっと知ってもらいたいと思いました!
杉浦さんのフェイスブックアカウントはこちら。
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